EQテストは、自分の感情に気づく、反応を調整する、他者の感情を読み取る、気持ちを伝える、感情を判断に活かすといったスキルを振り返る手がかりになります。これらのスキルは、どれも同じように身についているとは限りません。そのため、「EQが高い・低い」という総合評価よりも、側面ごとの傾向を見たほうが役立つことがあります。
結果は、知能や人柄、心の健康、将来の成功を証明するものではありません。自分の行動を観察する出発点として捉えましょう。たとえば、会議中にいら立っている自分に気づくことと、そのいら立ちに建設的に対処することは、別のスキルです。
EQテストで測るもの
EQは*emotional quotient(感情指数)*の略で、一般には、感情を理解して扱う力である「情動的知能」を指す言葉としても使われます。ただし、すべてのEQスコアがIQスコアと同じ方法で算出されるわけではありません。感情に関する能力をどう定義し、分類し、評価するかは、モデルによって異なります。
実生活に結びつけて考える方法の一つとして、次の5つのスキルに分けられます。
- 感情に気づく: 自分が何を感じているか、いつ気持ちが変わったかを捉える力です。たとえば、指摘を素直に受け止められないのは、意見が違うからではなく、恥ずかしさを感じているからだと気づくことです。
- 反応を調整する: 感情に対してどう行動するかを調整する力です。批判を受けたとき、すぐに弁解するのではなく、返答の前に一呼吸置くことなどが当てはまります。
- 他者の感情を読み取る: 決めつけを避けながら、相手の感情の手がかりを捉える力です。同僚の口数が減ったとき、賛成していると思い込まず、気になることがないか尋ねるといった行動です。
- 感情を表現する: 自分の気持ちや、必要としていることを明確に伝える力です。「締め切りに間に合うか心配です。何を優先するか決めませんか」と伝えることができます。
- 感情を判断に活かす: 次の行動を選ぶ際に、事実だけでなく感情も判断材料にする力です。いら立ちに任せて共同プロジェクトを投げ出すのではなく、そのいら立ちをきっかけに、曖昧だった責任分担を確認するといった対応です。
これらは互いに関連していますが、一つが得意ならほかも得意とは限りません。親しい相手には残念な気持ちを伝えられても、上司に話を遮られるとうまく言葉にできない人もいます。相手との親しさ、プレッシャー、立場の違いによって、スキルの発揮のされ方は変わります。
自己申告式と能力検査式では、わかることが異なる
結果を読み解く前に、そのテストが何を尋ねていたかを確認しましょう。普段の自分の行動を振り返る形式と、感情に関する課題に答える形式とでは、得られる情報が異なります。
| 形式 | 回答者が行うこと | 主な限界 |
|---|---|---|
| 自己申告式 | 普段の自分の反応を評価する | 自分をどれだけ正確に把握しているかに左右される |
| 能力検査式 | 感情に関する課題に答える | 決められた課題で扱える状況には限りがある |
自己申告式:「自分は普段、どう反応していると思うか?」
質問票では、「動揺したとき、自分がどんな感情を抱いているかわかる」といった文が、どの程度自分に当てはまるかを尋ねられることがあります。
回答に表れるのは、普段の行動に対する自分自身の認識です。自覚している強みや、繰り返しつまずく場面を整理するのに役立ちますが、自分について何に気づいているか、どのような基準で評価しているかにも左右されます。2人が同じように「よくある」と答えても、想定しているスキルの水準は大きく違うかもしれません。
能力検査式:「感情に関する課題に、どう答えるか?」
能力検査式では、表情から感情を判断したり、難しいやり取りへの対応方法を評価したりする課題が出されることがあります。メイヤー・サロベイ・カルーソ情動的知能検査、通称MSCEITは、この形式の代表例です。
こうした課題で測るのは、決められた条件のもとで発揮される能力の一部です。結果は、課題や採点基準が何を適切な反応と見なすかにも左右されます。
提示された場面で建設的な対応を選べることと、疲れていたり、自分が当事者だったりするときに、その対応を実行できることは同じではありません。一方、自己評価が控えめだからといって、能力検査の成績も低いとは限りません。
どちらの形式も、感情に関わる行動の全体像を捉えるものではありません。また、両者のスコアは同じものとして扱えません。
5つのEQスキルでスコアに差が出る理由
総合結果だけで判断せず、まずは各側面を見てみましょう。自己申告式でスコアが高かった側面は、自分が使い慣れているスキルかもしれません。低かった側面は、もう少し詳しく振り返る手がかりになります。ただし、どちらもあらゆる場面での行動を決めつけるものではありません。
感情に気づく
- 高めのスコアから考えられること: 気持ちの変化に気づき、失望、不安、いら立ちなどを区別できている可能性があります。
- 低めのスコアをきっかけに振り返りたいこと: 感情が行動に表れた後で、初めて自分の気持ちに気づくことはないでしょうか。
- 日常の例: 締め切りについて話し合うとき、質問を何でも批判と受け取る前に、終わっていない仕事への不安があると気づきます。
いら立ちにすぐ気づいても、衝動的な返信を送ってしまうことはあります。気づくことで別の対応を選ぶ余地は生まれますが、それだけで望ましい対応ができるわけではありません。
反応を調整する
- 高めのスコアから考えられること: 感情が強くなったときも、自分の行動を調整できている可能性があります。
- 低めのスコアをきっかけに振り返りたいこと: 感情が湧いてから行動に移るまでに、どのようなことが起きているでしょうか。
- 日常の例: いら立ちに任せてメッセージを書いても、送る前に少し時間を置き、非難する表現を具体的な依頼に書き換えます。
プレッシャーの中で冷静に振る舞えても、相手の感情を正確に読み取れるとは限りません。たとえば、落ち着いた管理職でも、メンバーが発言をためらって黙っているのに、「みんな安心している」と繰り返し受け取ってしまう場合があります。
他者の感情を読み取る
- 高めのスコアから考えられること: 相手の感情の手がかりに気づき、いくつかの可能性を考えられているかもしれません。
- 低めのスコアをきっかけに振り返りたいこと: 手がかりを見落としたり、その意味がわかったつもりになったりしていないでしょうか。
- 日常の例: 決定が下された後、同僚が残念そうにしていることに気づき、まだ納得できていない点があるか尋ねます。
同僚の失望を読み取れても、「これ以上の仕事は引き受けられません」と伝えるのは苦手かもしれません。相手の気持ちを理解することと、自分の希望や限界を伝えることは、別の課題です。
感情を表現する
- 高めのスコアから考えられること: 相手が受け止めて返答しやすい形で、自分の気持ちや必要なことを伝えられている可能性があります。
- 低めのスコアをきっかけに振り返りたいこと: 相手に察してもらうことを期待していないでしょうか。いら立ちが募ってから、初めて伝えることはないでしょうか。
- 日常の例: 「私に相談なく計画が変わったとき、取り残されたように感じました。次の話し合いには私も加えてください」と伝えます。
気持ちが明確に伝わるかどうかは、表現の激しさとは別です。長く感情的に説明するより、落ち着いた具体的な一言のほうが伝わる場合もあります。
感情を判断に活かす
- 高めのスコアから考えられること: 感情のままに動くのではなく、気持ちを判断材料の一つとして扱えている可能性があります。
- 低めのスコアをきっかけに振り返りたいこと: 感情をまったく考慮しなかったり、逆に、立ち止まって考えず感情に任せて行動したりしていないでしょうか。
- 日常の例: プロジェクトに不安を感じたとき、全体が失敗すると決めつけるのではなく、不明確な責任分担を確認します。
優先して取り組みたいのは、必ずしもスコアが最も低い側面ではありません。たとえば、自分の希望を伝えることに少し難しさを感じているなら、ほかの側面のスコアがさらに低くても、今の人間関係では「伝えること」に取り組むほうが役立つかもしれません。
冷静さ・繊細さ・自信だけでは、EQの高さはわからない
外から見える振る舞いは手がかりになりますが、心の中で何が起きているかまではわかりません。同じ落ち着いた表情でも、慎重に考えている場合もあれば、感情を意識的に抑えている場合、その場に関わるのを諦めている場合もあります。
冷静に見えても、うまく対処できているとは限らない
厳しい指摘を受けたとき、ある社員は静かに耳を傾け、役立つ点を考えたうえで確認の質問をします。別の社員も同じように落ち着いて見えますが、その後1週間、上司を避けてしまいます。
感情を表情や態度に出さないようにすることを「表出抑制」といい、これも感情調整の方法の一つです。 感情調整と正反対のものとは言い切れません。ただし、表に出さなかったからといって、内面の感情にうまく対処できたとは限りません。
役立つかどうかは、状況や目的、その後の行動によって変わります。緊迫した会議で怒りを一時的に抑えることは、話し合いを続ける助けになるかもしれません。その後、気になっていた問題に建設的に向き合えたなら、その自制には意味があったと考えられます。一方、懸念を伝えないまま協力関係に繰り返し支障が出ているなら、冷静に見えるだけでは問題は解決していません。
繊細さと、無理のない線引きは両立できる
友人のつらさを強く感じていても、次のように伝えることはできます。
「今夜は20分なら話を聞けるよ。代わりに解決することはできないけれど、次にどうするか一緒に考えることはできる」
感情を強く感じるからといって、必ず自制が利かなくなるわけではありません。反対に、相手の苦しさをそれほど強く感じない人が、役立つ対応をできないとも限りません。大切なのは、感情を受け止めた後にどう行動するかです。
人付き合いに自信があっても、読み取りが正確とは限らない
外向的な同僚は、冗談が飛び交っているのを見て、「全員が居心地よく過ごしている」と確信するかもしれません。一方、物静かな同僚は、誰かのためらいに気づき、嫌な思いをしなかったか後で個別に確認するかもしれません。
パートナーと意見が食い違ったとき、「嫉妬しているから怒っているんでしょう」と断言しても、相手の気持ちを確かめたことにはなりません。「動揺しているように見えるけれど、私が気づいていないことはある?」と尋ねれば、相手が自分の気持ちを説明したり、解釈を訂正したりする余地が生まれます。
人付き合いに抵抗がなければ、会話を始めやすいことはあるでしょう。しかし、それだけで相手の感情を正確に理解できるとは限りません。
EQと関連する概念の違い
感情を扱うスキルと重なる部分があっても、同じ意味ではない概念がいくつかあります。
| 概念 | 主に扱うこと | 区別したいもの |
|---|---|---|
| 共感力 | 他者の感情を理解すること、または共有すること | EQの全体像 |
| 性格特性 | さまざまな状況に表れる、その人の普段の傾向 | 感情を扱うスキルの水準 |
| 認知的知能 | 学習、推論、問題解決 | 日常で感情にどう対処するか |
| コミュニケーションスキル | 情報や意図を伝え、受け取ること | 感情を正確に読み取ること |
| 道徳性 | 倫理的な選択や行動 | 感情を察知する能力 |
つらそうな友人に接するときの、2つの対応を考えてみましょう。ある人は友人の苦しさを自分のことのように感じ、圧倒されて距離を置きます。別の人は同じ強さで苦しさを感じなくても、友人の気持ちを理解し、自分にできる範囲を守りながら具体的な助けを申し出ます。
感情を共有すること、理解すること、気遣うこと、自分自身がつらさを感じること、無理のない線引きをすることは、必ずしも同じように強まったり弱まったりするわけではありません。焦点を絞った自己申告式のテストは、それぞれを分けて振り返る手がかりになりますが、道徳的な優劣を決めるものではありません。他者の感情をどう理解し、どう反応しているかを考えたい場合は、Testfyの共感力診断で、感情の理解、相手の立場に立つこと、思いやりのある反応を振り返れます。こうした傾向は、人としての価値を測る尺度ではありません。
同様に、社交的だからといって感情を正確に読み取れるとは限らず、控えめだからといってコミュニケーションが苦手とも限りません。口論では気持ちをうまく言葉にできなくても、技術的な問題では優れた推論力を発揮する人もいます。
感情を扱うスキルだけで、優しさ、正直さ、性格タイプ、一般知能、人としての価値が決まるわけではありません。
EQプロフィールを確かめる5つの問い
理想の自分ではなく、ここ数週間の実際の行動を振り返りましょう。それぞれの問いについて、具体的な場面と、そのとき自分が取った行動を一つ思い出してみてください。
- 気づく: 「自分はだめだ」「なんだか気分が悪い」で済ませず、具体的な感情を言葉にできたのはいつですか。たとえば、予定が中止になったとき、相手に怒っていると思い込むのではなく、楽しみにしていた分、がっかりしているのだと気づけましたか。
- 調整する: 感情が強くなったとき、行動する前に一呼吸置けましたか。返答に困るメッセージを受け取ってから返信するまで、何がありましたか。
- 読み取る: 相手の感情や意図を決めつけず、確かめたのはいつですか。口数の少ない同僚に気になることがないか尋ねましたか。それとも、関心がないと判断しましたか。
- 表現する: 相手が応じられるくらい具体的に、気持ちや必要なことを伝えたのはいつですか。理由を説明せずに距離を置くより、「予定が変わるときは、もう少し早く教えてもらえますか」と伝えるほうが、相手は何をすればよいかわかります。
- 活かす: 感情を手がかりに、建設的な行動を選べたのはいつですか。不安を感じたことが、リスクの確認、支援の依頼、計画の見直しにつながりましたか。
そのときの状況も考慮してください。友人には落ち着いて対応できても、上司から人前で反論されると、とっさに言い返してしまうかもしれません。その違いは、どの場面で練習するとよさそうかを示す手がかりです。プロフィール全体が間違っているという意味ではありません。
具体例が思い浮かばなくても、そのスキルがない証拠にはなりません。まだ十分に観察できていないだけかもしれません。
オンラインのEQテストは、どの程度信頼できる?
関連する複数の場面で、結果と実際の行動が繰り返し一致していれば、その結果を自分の傾向として捉える根拠になります。一方、「自分は人付き合いが得意だ」といった漠然とした自己イメージしか裏づけがない場合は、慎重に受け止めましょう。
自己評価には盲点がある
感情への気づきが十分でないと、気づく力そのものを正確に評価しにくいことがあります。たとえば、相手が不快に感じているサインを普段から見落としている人は、その見落としに気づかないため、自分は相手の感情をよく読み取れていると考えるかもしれません。
逆に、細かな間違いまで気づく人が、自分を厳しく評価する場合もあります。
回答には、次のような要因も影響します。
- その日の気分や最近の経験
- 質問をどう解釈したか
- 感情表現や自制に対する文化的な期待
- 職場、家庭、友人関係での振る舞いの違い
- 自己イメージや、周囲から好ましく見られる回答をしたい気持ち
目を合わせること、率直に話すこと、感情を表に出すことは、文化や状況によって意味が変わります。きょうだいといるときより上司といるときのほうが感情を出さないからといって、それだけでスキルが低いとは言えません。
実際の行動や具体的なフィードバックと照らし合わせる
特徴的な結果について、それに当てはまる最近の出来事を一つ探してみましょう。同時に、当てはまらない例がなかったかも考えてください。
無理なく尋ねられる相手がいれば、信頼できる人に具体的な場面について聞いてみる方法もあります。
「この前、意見が食い違ったとき、私がどうしてほしいか伝わっていた? それとも、察しないとわからなかった?」
「私のEQは高いと思う?」と尋ねるより、行動を振り返る材料になります。ただし、相手の見方も一つの情報であり、絶対に正しい判定ではありません。
スコアに納得できないときは、すぐに受け入れたり否定したりせず、何が食い違っているのかを考えてみましょう。特定の場面だけを思い浮かべて答えた、質問の意味を取り違えた、繰り返している行動に気づいていなかった、といった可能性があります。
結果だけで判断できないこともある
オンラインの自己申告式EQテストは、臨床評価でも、一般知能を測る検査でもありません。リーダーシップの発揮、人間関係の充実、キャリアでの成功を保証するものでもありません。
採用、昇進、人事評価など、重要な意思決定の唯一の根拠にすることは避けるべきです。質問票だけでは、応募者が実際の仕事で求められることにどう対応するかは判断できません。雇用に関する判断には、職務に関連する具体的な情報、適切な評価方法、公平性への配慮が必要です。
スキルや置かれた状況、自己認識、反応のパターンが変われば、結果も変わる可能性があります。ただし、スコアの変化と同じだけ、実際の能力が変化したとは限りません。
EQの結果から、練習するスキルを一つ選ぶ
一つの側面に絞り、実行できたか確かめられる行動を一つ選んで、1週間取り組んでみましょう。 スコアが最も低かった側面でも、今の生活への影響が大きい側面でも構いません。
| スキル | 練習する行動 |
|---|---|
| 気づく | 反応する前に、自分の感情を言葉にする |
| 調整する | 気持ちが高ぶっているときは、返信を送る前に間を置く |
| 読み取る | 相手の気持ちについて、自分の解釈が合っているか一つ確かめる |
| 表現する | 自分が必要としていることを一つ、直接伝える |
| 活かす | 気になったことを、そのままにせず確認する |
たとえば、相手の失望にはよく気づくのに、できそうにない依頼まで引き受けてしまうとします。この場合、感情を読み取る練習を増やしても、目の前の困りごとは解決しないかもしれません。取り組みたいのは、自分にできる範囲を伝えることです。
「大切なことだというのはわかっています。木曜日なら手伝えますが、今日は引き受けられません」
自分の希望を伝えたり、無理のない線引きをしたりするのが難しい場合は、Testfyのアサーティブネス診断で、相手の考えを尊重しながら、依頼や断り、自分の限界をどう伝えているかを振り返れます。練習は、対応しやすい場面から始めましょう。協力的な友人に希望を伝えることと、自分の仕事量を決める権限を持つ人に異議を伝えることでは、難しさが異なります。感情を扱うスキルがあっても、力関係の不均衡がなくなるわけではなく、安全でないやり取りが安全になるわけでもありません。
1週間取り組んだら、次の点を振り返ってみてください。
- 状況: 何が起きていましたか。その場面で、自分にとって大切だったことは何ですか。
- 自分の行動: 選んだ行動を実行できましたか。
- 相手の反応: 相手はどう応じましたか。
- 背景: 疲れ、時間の余裕、文化、立場の違いは、やり取りに影響しましたか。
- 次の工夫: 続けたいこと、変えたいことは何ですか。
感情を扱う具体的なスキルは、意識して練習することで伸びる可能性があります。ただし、練習すれば必ず望む結果になるわけではありません。必要なことを明確に伝えても、断られることはあります。判断の目安は、すべてが思いどおりになったかではなく、以前よりも自分で対応を選べたか、相手に伝わる形で表現できたかです。
EQテストに関するよくある質問
EQは何点なら高い?
すべてのテストに共通する基準はありません。スコアの意味は、モデル、尺度、採点方法、比較対象となる集団によって変わります。同じ80点でも、テストが違えば意味が大きく異なる場合があります。
別々のテストの数字をそのまま比べるのではなく、受けたテストの尺度の説明と、側面ごとの傾向を確認しましょう。総合スコアが高くても、日常で困っている部分が見えにくくなっている可能性があります。
EQは伸ばせる?
感情を言葉にする、相手への解釈が合っているか確かめる、自分の希望を伝えるといった具体的なスキルは、練習できます。変化は、総合スコアよりも、繰り返し経験する場面で感じやすいかもしれません。
たとえば、指摘を受ける場面でまだ居心地の悪さを感じていても、確認の質問ができるようになったなら、それは具体的な変化です。一方、後でスコアが上がったことだけでは、能力が伸びたとは断定できません。自分の捉え方や回答の仕方が変わった可能性もあるためです。
EQはIQより大切?
どちらか一方が、あらゆる場面で重要だとは言えません。EQとIQは異なる概念に関わっており、何が重要かは、課題や測定方法によって変わります。
初めて直面する技術的な問題を解くことと、落胆している同僚に建設的に対応することでは、求められる力が異なります。多くの場面では、知識、利用できる資源、周囲の協力に加えて、推論する力と感情を扱うスキルの両方が必要です。一つのスコアだけで、その場で必要な力をすべて説明したり、その人がどこまで対応できるかを判断したりすることはできません。
5つのスキルから自分のEQプロフィールを見る
感情への気づき、反応の調整、他者の感情の読み取り、感情の表現、感情の判断への活用について、自分がどう捉えているかを整理したい場合は、Testfyの情動的知能(EQ)診断で、自己申告式のプロフィールを確認できます。短縮版でも各側面の冒頭の項目に回答するため、5つの領域すべてを振り返れます。全項目に回答する場合は、各側面をより多くの質問で確認します。
結果に反映されるのは、質問に対する自分の回答です。第三者が行動を観察した評価でも、一般知能のスコアでもありません。自分がどのような人間かを固定的に決めるものではなく、最近の具体的な行動や、周囲からのフィードバックと照らし合わせて活用してください。

